【図柄など解説】
日本で言うところの念持仏、旅行先や出先などで祈りをささげるための携帯用の聖像ケースペンダントです。
昔のご婦人は旅行先などに必ずと言っていいほど携帯用の聖像（ケース入り）や、折りたたみ式の額入りご絵スタンド等を持っていき旅先で祈りを捧げていました。
ロケット型の聖像仕込みケースも、ペンダント型やミニタイプのロケットなどは更にシャトレーン※の先端などに
装着する事もありました。
※18〜19世紀頃にシャトレーン（高貴な女主人、という意味）と呼ばれる、身の回り品をジャラジャラとぶら下げて携帯する為にチェーンやフックなどが繋がれた装身具を帯につけるのが流行しました。
ぶら下げる身の回り品は主にパウダーケース、裁縫道具、ダンスカードブック、ヴィネグレット、その他
身の回り品
内側に収まっている聖像は養父ヨセフに抱かれた幼子イエスです。
小さいのに彫りが細かく素晴らしい出来です。
ケースも聖像も真鍮製で表面にシルバーメッキが施されており、シルバー独特の黒ずみ（硫化）でいい塩梅に暗色になっています。
透かし細工装飾はゴシック建築の教会や大聖堂の薔薇窓などに代表される独特の装飾、トレーサリーと呼ばれる
装飾で、その装飾をアイコンとし作風におおいに影響したのが海外ジュエリーブランドで有名どころ
ローリー・ロドキンです。
表裏だけでなくサイドまで細かな透かしで更にミル打ち(ミルグレイン)※まで施されています。
非常に細かな仕事がされている逸品です。
状態もよく素晴らしいお宝です。


【素材】
　真鍮　シルバーメッキ　
【重量】
　10.2g
【サイズ】
　38/18/厚み8mm(バチカン除く)

【備考】　
＊アンティーク、ヴィンテージ、中古品は経年変化による変色、汚れ、染み、傷、歪み、破損等あることがございます。画像をよくご覧頂き、ご判断、ご納得の上でのご購入をお願い致します。
※チェーンは撮影用小物です。付属品ではありません。