【仕様　図柄など解説】
1900年初頭のフランスアンティークガラス珠1連ロザリオブレスレットです。
フランス語で「ディゼンヌ」と呼ばれるものです。
なかなかこのクラスは見付からない、大粒の、しかも総花座付きのガラス珠。
本品のようにクロス、センターメダイ、その他パーツ全てシルバー製というのは更に貴重です。
特筆すべきはガラス珠の色でしょう。微妙に緑がかった水色。
アクアマリンとグリーンベリルの中間の様な、なんとも言えない絶妙な色合いです。
花座も、こちらのロザリオの様に全ての珠に付いているのは本当に滅多に見付かりません。
ガラス珠はブラックライトを照射すると僅かに蛍光反応します。ただ、ウランガラスと冠するほどのはっきりした反応ではないため
ウランガラス、とは表記していません。

メダイの絵柄は
聖杯と葡萄と麦穂と鳩（精霊の象徴）
キリスト教の聖餐のシンボルです。
＊聖餐
イエスが弟子達と最後の晩餐において賛美の祈りの後パンと葡萄酒をそれぞれ「キリストの体」「キリストの血」として彼らに与えました。
キリストの体を意味するパン（ホスチア）、からの麦穂、葡萄はそのままキリストの血を意味する葡萄酒を表し、それ（キリストの血とされる葡萄酒）を入れる聖杯（カリス）は
キリスト教にとって非常に重要なモチーフです。
【葡萄】
葡萄はキリスト教において重要な象徴性を持ち、メシアの到来、神の平和を象徴する葡萄、多産と繁栄、富、知恵をも象徴します。
その多産性ゆえに繁栄の象徴及び富と財産の象徴、転じて知恵の象徴ともされています。
【聖杯（カリス）】
聖体拝領記念などによくこの柄が使われます。聖杯＆葡萄＆ホスチア（パン）聖餐を意味するシンボルがそのままデザインになっています。
【鳩】
鳩は清さと無害、素直さの象徴です。
〜鳩に関係するもう一つの象徴は、創世記の大洪水とノアの記録に出てきます。地が水で覆われてから何日もたった後、ノアは乾いた土地があるかどうか試すために箱舟から鳩を出しますが、鳩は口ばしにオリーブの枝を加えて、戻って来ました。その時以来オリーブの枝は、平和の象徴でした。 ノアの鳩の話は象徴的に、大洪水が地上の悪を一掃した後神が人間との間に平和を宣言されたのです。鳩は、聖霊が神と人との間に和解が生じたという良いニュースをもたらされたことを表しています。〜（中略）〜イエスのバプテズマの時、聖霊が鳩として描かれて、もう一度神との平和を象徴している〜

全ての珠に花座がセットされているのが更に希少です。
珠数も全部揃っています。幾つかの花座が一部欠けたりしていますが、この手のものにしては状態が良く最高のコレクションアイテムです。
メダイのバチカンを通すワッカの部分にシルバーを意味するフランスシルバー刻印が打たれています。

【素材】
　シルバー　ガラス
【重量】
　29.7g
【サイズ】
　珠φ10mm　クロス含む全長は25.3cm　クロスのサイズ　22/18mm
引き輪をひっかけるワカン以外のチェーンのコマに引き輪を引っ掛けられるのでサイズはかなり変えられます。
腕が細すぎる方は珠を一つ二つ外した方がいいかもしれません。（無料で加工します）

【備考】
＊ロザリオとはキリスト教（カトリック）における聖品の一つで聖母に祈りを捧げる際に手繰りで祈りの回数を数える為のものです。
＊アンティーク、ヴィンテージ、中古品は経年変化による変色、汚れ、染み、傷、破損等ございます。画像をよくご覧頂き、ご判断、ご納得の上でのご購入をお願い致します。