【図柄など解説】
1900年代初期のマッチケースです。別名ヴェスタケース。
ヴェスタという短いろう製のマッチを収納する小さな携帯用ケースで、1800年代前半以降、爆発的な喫煙ブームと共に
屋外にマッチを持ち出せるように実に様々な素材や形状のものが作られるようになりました。（1890年から1920年にかけて、幅広く生産されました。）
多くのヴェスタケースは当時のヴェスタ（現代のマッチより短め）が収まるように作られているので、多くのヴェスタケースは現代の長めのマッチは収まりません。
ケース本体底には着火するための擦る部分があります。
シルバー製で蓋を開けると縁にフランスのシルバー刻印（蟹；地方）が打たれています。
経年によりシルバー独特の黒ずみ（硫化）でいい塩梅に変色しよい雰囲気に仕上がっています。
柄はアンティークでは大人気のヤドリギモチーフ、ヤドリギがデザインされているというだけでコレクターが多いモチーフです。
※ヤドリギの意味について
欧州には「ヤドリギの下に接吻」の風習があります。ヤドリギの下でキスを受ければ結婚できるというおまじない的な伝承です。
ヤドリギは幸運を呼び込むモチーフとして昔からとても好まれ、アンティークジュエリーなどでも題材にされてきました。
ケースの状態ですが、バネがしっかり利いており開閉はバチンと気持ちよく閉じます。
蓋の角と上側がやや凹みがありますが使用において問題はまったくありません。
中を綺麗に洗浄して、フリスクケースなどに使って頂くとお洒落だと思います。

【素材】
　シルバー　シルバーを証明する蟹刻印【フランス、地方）あり
【重量】
　18ｇ
【サイズ】
　46/34/厚み11mm

【備考】
＊アンティーク、ヴィンテージ、中古品は経年変化による変色、汚れ、染み、傷、破損等ございます。画像をよくご覧頂き、ご判断、ご納得の上でのご購入をお願い致します。
い致します。