【図柄など解説】
19世紀末の携帯用の筆記具、（鉛筆）芯ホルダーです。
昔のシャーペンの様なもので、シャトレーンと呼ばれる、ブルジョア階級用装身具（18世紀に誕生し19世紀末まで流行）にぶら下げて携帯されていたものです。
＊シャトレーン＊フック部分、飾りパーツや吊り下げた複数のチェーンで構成され、その先端に身の回り品、懐中時計や印章、裁縫道具等を腰帯から吊り提げました＊
こちらの芯ホルダー（昔のシャープペンシルのようなもの）も同じく、シャトレーンに繋ぐためのバチカンがついています。
この手の品は内部が壊れているものが多く、引っ張っても中のパーツが外に出っ張ってこないものが大半ですが、こちらはきちんと機能が生きています。
バチカン部分を引っ張ると、内側に収まっていた先端部が引き出されます。
動画　https://youtu.be/U0-9aUgjk4o
本体は真鍮製にシルバーメッキ、その他の部分はもっと硬質な、ステンレスのような金属製。
フランスアンティークならでは、フランス（王室）を代表するシンボルであるフルールドリスと、ノートルダムNotre Dame（我らが婦人=聖母）の頭文字ND。
芯を収める部分はこの手のものは今のシャーペンと違い、先端部分に短い芯を押し込んで使います。無理に本体を分解したりすると、捻じ込み機能が損なわれる可能性が高いので
お勧めしません。ちなみに1.2mm太さの針金を入れてみたところまだ余裕があるという感じでした。
今は太めの芯で1.3mmや1.4mmの換え芯が売られているようなので（太芯シャーペン流行しているそうです）そちらで試してみられると良いかもしれません。
うまく嵌る芯があれば、実際に使えるアンティーク筆記具になりますね。こんなにお洒落なシャーペンを持っている人もそうそういないでしょう。

【素材】
　真鍮　合金　シルバーメッキ　シルバー色金属メッキ（ニッケルまたはクロム）　
【重量】
　8.2g
【サイズ】
　45mm（引き伸ばし状態78mm）今までで扱った同タイプの中で最小サイズです。

【備考】
＊アンティーク、ヴィンテージ、中古品は経年変化による変色、汚れ、染み、傷、歪み、破損等あることがございます。画像をよくご覧頂き、ご判断、ご納得の上でのご購入をお願い致します。
＊希少品につき個数割引対象外です。
＊チェーンは撮影用小物です。付属品ではありませんのでご注意下さい。