【図柄など解説】
1900年代初頭〜前半のダンスカードブックです。
シャトレーンと呼ばれる、当時ドレスの貴婦人の間で大人気だった装身具（ポケットが無いドレスの為に
小道具を持ち歩けるように帯につける今でいうウォレットチェーンのようなもので、先端には沢山のクリップがぶら下がり、様々な物を接続して持ち歩きました）
このシャトレーンに繋げられるようにバチカンがつけられています。
ダンスカードとは舞踏会で気になるお相手、一緒に踊ったお相手の名前や、掛かった曲名などを書き留めるために使用されました。
18世紀には既に登場し、19世紀から第一次世界大戦が始まる前までは、装飾が非常に凝ったもの、銀や金製のもの、宝石をあしらった高級なものまで作られていました。
表面の絵柄はヤドリギ。
ヤドリギの意味〜欧州には「ヤドリギの下に接吻」の風習があります。ヤドリギの下でキスを受ければ結婚できるというおまじない的な伝承です。
クリスマス時期にはヤドリギの束売りなども出てきて、天井にぶら下げたり、ドア上につったりします。
*ヤドリギについての店主ブログはコチラ　https://ameblo.jp/fortunaitaly/entry-12242421327.html
裏面もこれまた素晴らしいデザインで、花植物のアールヌーヴォー調のデザインが素敵です。
手帳としての機能性については、当時中にあったメモパッドがしっかりと残っており、しかも未使用です（2ページ目裏に落書きがありますが）
ストッパーとしての芯ホルダー（中の芯は入っていません）を抜くと、勢いよくバネ性で開きます。
（開くところの動画）https://youtu.be/Z5Z0S8BVsxI
真鍮製で表面にシルバーメッキが施され、シルバー独特の黒ずみ（硫化）でとてもいい色合いになっています。
目立つ様な傷、歪みは無くとても良い状態です。

【素材】
　真鍮　シルバーメッキ　合金　
【重量】
　20.4g
【サイズ】
　54；35mm（バチカン除く）

【備考】　
＊アンティーク、ヴィンテージ、中古品は経年変化による変色、汚れ、染み、傷、破損等ございます。画像をよくご覧頂き、ご判断、ご納得の上でのご購入をお願い致します。
＊チェーンは撮影用小物です。付属品ではありません。