【図柄など解説】
金属製のメタルボックスは実に様々にご紹介してきましたが聖ジャンヌダルクの柄のものは初です。素晴らしい品。1900年代初期の品。
金属製のジュエリーボックスで中にはシルクのクッションが仕込まれています。当店でもいくつか取り扱いのあるベベルガラスボックスの内部と同じスタイルです。
19世紀に非常に人気があったボックス内装スタイルです。
本体は合金製にシルバーメッキ、ナイフはシルクの内張りとクッション。
蓋上面にはエッチング（腐食液によってできた線、筋、凹み部分を作りここにインクを刷り込み印刷する方法で、その原版。）が施されています。
大聖堂内で甲冑姿、旗を掲げるジャンヌダルクの絵柄、そして彫りはお札の絵柄レベルに匹敵する細やかさです。
絵柄は参考画像としてジャン　オーギュスト　ドミニク・アングルの「シャルル7世の戴冠式のジャンヌ・ダルク」
構図など類似しています。ちなみにノートルダム大聖堂にはジャンヌダルクの聖像が安置されています。
本体のサイド4面に植物模様が彫られていますが、うち正面中央にはイニシャルを彫る為のスペースがあります。
イニシャルが彫られないまま現代まで残った品です。
合金製にシルバーメッキ、シルバー独特の黒ずみ（硫化）でいい色合いになっています。
ジュエリーボックスとしては小さめですがリングやメダイ、ロザリオを収めるのに丁度良いサイズです。（画像参照）
内部内張り布部分引っかきや損傷なし（蓋裏面の布下部にやや布出っ張りあり）（修理できるレベルです。接着が剥がれて布がだれてるだけなので）
クッション部分一切破損無し。経年で染み、汚れはありますがあまり使われてなかったのか痛みが無く綺麗です。この手のシルククッションにありがちな、絹に亀裂が入り
糸がすかすかになっていたり、綿がはみ出していたり、が一切ありません。素晴らしい状態の良さです。
蓋はしっかりとバチンと閉じます。外側も経年による黒ずみ、多少の傷ありますが、目立つ程の大きな傷、歪み、凹み等一切ありません。

【素材】
　合金　シルバーメッキ　シルク　綿
【重量】
　184.1g
【サイズ】
　76；53mm　高さ34mm　

【備考】
＊アンティークですので、経年変化による変色、汚れ、染み、傷、歪み、破損等あることがございます。画像をよくご覧頂き、ご判断、ご納得の上でのご購入をお願い致します。
＊箱の中のロザリオやメダイその他小物は撮影用小物です。付属品ではありません。
＊希少品につき個数割引対象外です。