【図柄など解説】
フランスアンティーク、19世紀末のパウダーケースです。
アールヌーヴォー時代に好まれたモチーフ「カトレア」と、裏面はアールウヌーヴォー調のつる草、植物文様です。
カトレアの名前はこの属の最初の収集者で最初に栽培で花を咲かせたWilliam Cattleyにちなみ、属の名前として献名されたもので、もともと彼が南米から送ってもらった植物の梱包材として
使われていたこの着生植物に興味を持ち、栽培してみたところ予想もしなかった見事な花をつけたため、イギリスの著名な植物学者、ジョン・リンドリー（John Lindley 、1799年2月5日 - 1865年11月1日
イギリスの植物学者、園芸家、蘭研究家）が記載して献名したという逸話が伝わっています。
彼らによってヨーロッパへ持ち込まれた後、栽培が可能になるとまたたくまに大流行しました。かのエミールガレも好んでこの花をモチーフにしました。カトレアはまさに当時最先端の花でした。
（最後の参考写真はエミール・ガレ作カトレアの花瓶）
美しい、ころんとした滑らかなフォルム、素材は真鍮製でその上に更にシルバーメッキ、経年によってシルバー独特の黒ずみ（硫化）でとてもいい色合いになっています。
裏面にはアールーヌーヴォー期の作品らしい蔓草、うねる植物柄がエンボス（凸凹）加工でとても立体的に表現されています。
ケース内側には金鍍金が施されおりとてもゴージャス。
蓋裏面にミラーが取り付けられています。破損欠損無し。フランスアンティークならでは、面取りガラスと、飾り縁（捻り縁）が凝っています。
蓋の開閉も問題なく、カチっと気持ちのいい程しっかりと、硬く閉じますので、実際にパウダーケース、またはピルケース、小物ケースとしてもお使い頂けます。
特筆すべき問題点なし、凹み歪み目立つ傷なし、奇跡のように素晴らしく良い状態の品です。

【素材】
　真鍮　シルバーメッキ　金鍍金　ミラー
【重量】
　19.5ｇ
【サイズ】
　45；45mm　厚み21mm

【備考】
＊アンティークですので、経年変化による変色、汚れ、染み、傷、破損等ございます。画像をよくご覧頂き、ご判断、ご納得の上でのご購入をお願い致します。
い致します。
＊希少品につき個数割引対象外です。