【図柄など解説】
日本で言うところの念持仏、旅行先や出先などで祈りをささげるための携帯用の小祭壇です。
昔のご婦人は旅行先などに必ずと言っていいほど携帯用の聖像（ケース入り）、折りたたみ式の額入りご絵スタンド等を持っていき旅先で祈りを捧げていました。
このスタイルのオラトリーは当店で3つ目です。
ノーマルタイプhttp://labarum.ocnk.net/product/1812
扉無しミニチュアタイプhttp://labarum.ocnk.net/product/2141
2008年に開業して以来ずっと探し続けてやっと3個目です、どれだけ希少か、入手困難かお分かりいただけると思います。
今回の品はけっこう前に入手しましたがあまりにも惜しくてずっと手元に残しておりました。
自分のコレクションにするかかなり悩みましたが、フルールドリスもののファンのお客様が当店には多くいらっしゃる事（ありがたいことです）、
もう普通のフルールドリスでは満足できない、という位マニアックなフルールドリス関連品をお探しの方も多くいらっしゃる事、お待ち頂いていることから、
断腸の思いで泣く泣く手放します。
表面は沢山のフルールドリスのパーツ（欠損なし）、何よりも見事なのは総透かし細工の扉で、奇跡的に損傷、欠損無しです。
中央にはトドメのフルールドリスパーツ。扉の裏側に施された金鍍金とシルバーの黒ずみ（硫化）とのコントラストがとても美しいです。
観音開きの扉を開けると中には手を合わせ祈るルルドの聖母の像、背景もこれまた金鍍金です。
本体は真鍮製で、表面にはシルバーメッキが施されています。
表面のシルバーが経年によって黒ずみ（硫化）全体的に黒っぽくなっていてとても重厚感があり、扉を開けると扉裏側の黄金色、
聖母の背景の黄金色と、とても神々しい、ちいさいながらも荘厳さを感じさせられます。
聖母の彫りも非常に細かく美しく、フルールドリスパーツ欠損無し、文句なしの逸品です。
表面、下側両端やや曲がり、頂点やや後方に微妙に曲がり、
裏面から見てドームの上側が凹んでいますが、表面側からの見た目に影響はありません。
このように所々歪み、曲がり等ありますが気になるレベルではなくアンティークとしては許容範囲と思います。
恐らく二度と同じ物は手に入らないとは薄々感じております。（それもあって手放せなかった品です）
フルールドリス関連品の最高峰と言ってもいい、素晴らしい逸品です。この機会是非お見逃し無く。

【素材】
　真鍮　シルバーメッキ　金鍍金
　89.6g
【サイズ】
　12.1cm；6.3cm；4.5cm

【備考】　
＊アンティークですので、経年変化による変色、汚れ、染み、傷、歪み、破損等あることがございます。画像をよくご覧頂き、ご判断、ご納得の上でのご購入をお願い致します。
＊希少品につき各種割引対象外です。