【図柄・刻印・フレーズ解説】
ブルターニュ紋章のシンボルの動物、フランス王妃アンヌ・ド・ブルターニュの紋章、王冠とエルミーヌ(オコジョ)モチーフが施された手鏡です。
縁には素晴らしい透かし装飾、花々と葉、美しい植物の透かし装飾(しかも部分パーツを重ねて立体的)フルールドリスがワンポイント的にあしらわれ、
頂点にブルターニュ公国紋章エルミーヌ・プラン、下に王妃アンヌ・ド・ブルターニュの紋章王冠とエルミーヌ。
裏側も凝っており、細かなフルールドリス柄の土台、そして持ち手も両面タイプ、しかも一部別デザインと手を抜いておりません。
ミラーは面取りガラス、奇跡的にミラー損傷無し。とても状態の素晴らしい品ですが、唯一、惜しい事に持ち手先端が欠損しています。
もう1点の手鏡同様、このちょっとしたマイナスポイントのお陰で、博物館級に素晴らしいアンティークが比較的お手頃価格で仕入れることができました。
壁や鏡台に掛けられるようにバチカンがついています。
*エルミーヌ、またはオコジョは、庶民の伝承によると、アンヌ・ド・ブルターニュが自らの宮廷を引き連れ狩猟に出かけたとき、汚い湿原を横切るよりも死を選ぶという白いオコジョを見つけた。
このエピソードは、女公アンヌのモットー"Potius mori quam foedari"(不名誉よりも死を)にインスピレーションを与えたとされる
*アンヌ・ド・ブルターニュ (Anne de Bretagne、ブルトン語:Anna Breizh、1477年1月25日 - 1514年1月9日)は、
ブルターニュ女公(在位:1488年 - 1514年)。フランソワ2世と2度目の妃マルグリット・ド・フォワの子。また、シャルル8世、ルイ12世の2代のフランス王の王妃でもあった。
彼女の2番目の夫、フランス王ルイ12世の紋章は王冠とヤマアラシ
*ルイ12世紋章王冠とヤマアラシピューター製トレイ
http://labarum.ocnk.net/product/2328(販売済み)
*ルイ12世紋章王冠とヤマアラシ図柄ガーランド様式パウダーケース (販売中)(
http://labarum.ocnk.net/product/2346)
夫婦で可愛らしい動物を紋章としていてとても微笑ましいですね。夫婦コラボ、しかもトワレット用品で、夫ルイ12世紋章のパウダーケースとセットでこの手鏡をお持ちになるのも素敵かも。
*おまけ話*ルイ12世とアンヌ・ド・ブルターニュの墓はフランスのサン・ドニ大聖堂に祭られています。
大理石に彫られたそれは美しい生前の姿ではなく、ガリガリに骨の浮き出た老人が朽ちていく姿、14世紀後半から16世紀に聖俗各界の要人や富裕層の間で流行になった「トランジ」と呼ばれる
朽ちる過程の遺体の像やレリーフで、普通は墓には生前の威厳を象徴して立派な姿の像を彫るところを、わざとこのような「朽ちて醜い」像を彫らせました。
これらはメメント・モリ(死を想え)と呼ばれる教えにもとづいて、見た者に浮世のはかなさを説くものとなっているとされています。
【素材】
真鍮 シルバーメッキ ミラー
【重量】
44.1g
【サイズ】
11.4;6.4cm(バチカン除く)
【備考】
*アンティークですので、経年変化による変色、汚れ、染み、傷、歪み、破損等あることがございます。画像をよくご覧頂き、ご判断、ご納得の上でのご購入をお願い致します。
*希少品につき各種割引対象外品です。