アンティーク聖品とその他ヨーロッパのアンティークと髑髏のお店

アンティーク&ヴィンテージメダイ

ホーム西洋アンティーク(聖品以外の欧州骨董&ヴィンテージ)【アンティークヴィエナブロンズ】【シャモア】オーストリア・アンティーク&ヴィンテージ品
商品詳細

【アンティークヴィエナブロンズ】【シャモア】オーストリア・アンティーク&ヴィンテージ品[al1842]

販売価格: 158,000円(税込)
数量:
【図柄など解説】
アンティークヴィエナブロンズのシャモアです。

*アンティークヴィエナブロンズとは*
19世紀中頃、ビーダーマイヤーの時代にオーストリアのウィーンで誕生して以降名物として現在も作られ続けている(コールドペイント)されたブロンズ作品です。
様々なテーマで作られていますが特に自然の動物、擬人化された動物、オリエンタルな雰囲気の中東やアジア人、黒人のモティーフが多く、世界中に熱狂的なファンが多く蒐集家の垂涎の的です。手の平に乗るサイズの芸術品、といったところでしょうか。

ヴィエナブロンズは優れた彫刻師達によって作られた原型を元にキャスト(鋳造)します。一つの作品を何分割かにパーツ分けするときもあり、それぞれブロンズをキャストし、ロー付けして組みたててから塗り師に手渡されました。
いずれも高度な技術を持った専門職が必要でした。
コールドエナメルと呼ばれる、油性顔料で塗りを施す(コールドペイント)前段階処理として火をかけ表面を科学的に酸化させ古色を出し、更に重鉛ベースの塗料を何度かブロンズに塗布し、独特の風合いを出します。
この鉛ベースの塗料が20世紀の変わり目頃に、職人の体に害を及ぼすとして禁止されてから、この行程が省かれてしまいました。現在作られているヴィエナブロンズは深みや味わいの無い、平坦な感じのチープな色合いと質感になってしまっているのはこのせいです。

ヴィエナブロンズは19世紀、ビーダーマイヤーの時代に誕生しました。
(*19世紀前半のドイツやオーストリアを中心に、もっと身近で日常的なものに目を向けようとして生まれた市民文化の形態の総称。示す概念によってビーダーマイヤー様式、ビーダーマイヤー文学、ビーダーマイヤー時代などのようにあらわす。文脈によっては小市民と同義で使われる)

ビーダーマイヤーでは自信に満ちたブルジョワ達が新しい生活様式や文化を発展させました。
世紀の変わり目には約50ものヴィエナブロンズ製造業者がウィーンにありました。
すぐにヴィエナブロンズは高級品として国内外で高く評価され、世界中の蒐集家を魅了しました。
ヴィエナブロンズのテーマはしばしば漫画的、風刺的な表現、
ペットや森の動物、東洋を題材にしたもの、黒人、さらにはエロティックなものまで様々でした。

ヴィエナブロンズの話題になると必ず出てくるのが【ベルクマン】
当時のヴィエナブロンズで最も有名かつ人気の工房でした。(現存します)
1860年頃、最初のヴィエナブロンズ工房を構えた職人フランツ・ベルクマン (1838-1894)と息子のフランツ・クサーヴァー・ベルクマン(1861-1936)の手掛けた作品はヴィエナブロンズ界では最高峰です。現代物でもその原型が使用されているため(前述の通り仕上げ行程が違うので仕上がりが全然違いますが)刻印入りのアンティーク作品は蒐集家に人気が高く非常に高額で取引されています。

ヴィエナブロンズの多くは刻印や工房マークがありません。芸術品というよりも工芸品、高級なお土産物的に発生したものなのでその必要性を当時誰も感じなかったのかもしれません。それゆえに多くの素晴らしい原型を残した当時のアーティストの名前は残っておらず殆ど知られていません。

現行品は前述の通り鉛ベースの塗料使用禁止により、かつてのものとは全く別物と言える程途中行程を省いています(省かざるを得ない)
現在、ヴィエナブロンズで検索すると新しいものも古い物もまぜこぜで見付かりますが、新しいものは一発で、見てすぐに分かります。
アンティークヴィエナブロンズは更に、エイジング(経年による磨耗や劣化)で
なんとも言えない味わいが増しています。一度本物を手にして、それに目が慣れるとすぐに判別できます。

シャモアについて

※シャモアはアルプスアイベックスと混同されがちですが角の大きさが圧倒的に違うのと
成獣でもアイベックスよりは優しい顔立ちをしています。
-------------------------------
※シャモア
分類:偶蹄目ウシ科シャモア属
分布:ヨーロッパの中部や南部、トルコやカフカス
生息地:山地の草原や森林
体長:110〜130cm
体重:25〜62kg
食性:植物食草、木の葉、若芽など

*開発による生息地の減少や毛皮や食用の乱獲により生息数が減少
*味がよくジビエとして人気
*背中の毛はアルプス地方の伝統的な帽子の飾りに使用される
*夏はメスと幼獣の群れで、繁殖期はオスも加わった群れを形成
*飛びぬけたジャンプ力で助走なしで高さ2mくらいは跳びこえられる

端正な顔立ちで『アルプスの貴公子』と呼ばれる
日本では多摩動物園で1頭のみ飼育されていましたが2021年8月に死亡してから日本ではシャモアはゼロになりました。

アンティークヴィエナブロンズ、リアルな動物シリーズでは大型サイズの部類です。
エイジングがいい感じです。
何箇所かにキラっと地金が見える部分(摺ったかぶつかったかでの傷で)が
確実に金色なのでブロンズとわかります。
調べたところシャモアのアンティークヴィエナブロンズはいくつかのメーカーで似たようなものを出しあってたようで
同じような姿勢をしていますが微妙に大きさやフォルムが違います。
中にベルクマン刻印の入ったシャモア(は、既にソールドでしたが)の画像も見付かったので、
ベルクマンのシャモアを見た別のメーカーが似せてきたのかもしれません。
因みにベルクマンのシャモアよりこちらのシャモアの方がディテールが細かくて、更に圧倒的にお顔はこちらのがよいです。(私見ですが)
ベルクマンでも時々イマイチなもの、ありますので(言い訳ではないですが)
こちらのシャモアはとにかくディテール、フォルム、お顔が素晴らしくて購入しました。

足の裏をチェックしました。
よくある、大理石やアラバスターの灰皿などに固定されていたものは、足の裏などからネジが生えていて、それで固定されているので、
後年にそれ(土台の灰皿など)から外れたか故意に外れされたものは足裏にネジを切って削り取った跡が必ず見られるのですが、
こちらはそのような形跡が全くないので、純粋に動物だけ単体の置物として作られたモデルのようです。
左後足が少し浮いているのは、曲がったとかではなくて、自然に歩いてる途中で後ろ足を少しあげた、的なポーズでこうなってます。

【素材】
 ブロンズ コールドペイント
【重量】
 257.3g 
【サイズ】
 長さ8.3cm/高さ9.2cm

【備考】
*アンティーク、ヴィンテージ、中古品は経年変化による変色、汚れ、染み、傷、歪み、破損等あることがございます。画像をよくご覧頂き、ご判断、ご納得の上でのご購入をお願い致します。

関連商品
【アンティークヴィエナブロンズ】【ツバメ】オーストリア・アンティーク&ヴィンテージ品
【アンティークヴィエナブロンズ】【コウノトリ】オーストリア・アンティーク&ヴィンテージ品
【イタリア製ヴィンテージシルバー800ミニチュアクラシックカー】【FIAT 8HP】【1940〜50年代】イタリア・アンティーク&ヴィンテージ品
【イタリア製ヴィンテージシルバー800ミニチュアリンゴ】【知恵の実】【禁断の実林檎】【シルバーギルド】【ヴェルメイユ】イタリア・アンティーク&ヴィンテージ品
【イタリア製ヴィンテージシルバー800ミニチュア】【虫シリーズ/アリ】イタリア・アンティーク&ヴィンテージ品
【イタリア製ヴィンテージシルバー800ミニチュア】【虫シリーズ/ハエ】イタリア・アンティーク&ヴィンテージ品
【メメントモリ】【スカルヴェスタ】【Jackジャック】イギリス・アンティーク&ヴィンテージ品
【メメントモリMemento mori】【髑髏くるみ割り器ナッツクラッカー】ドイツ・アンティーク&ヴィンテージ品
【フリーメイソングッズ】【髑髏と骨型封蝋用シーリングスタンプ】ドイツ・アンティーク&ヴィンテージ品
  Powered by おちゃのこネット
ホームページ作成とショッピングカート付きネットショップ開業サービス