【図柄など解説】
フランスのアンティークのエッグ型ピルケース、あるいはロザリオケースです。
イギリスではシルバーギルド、フランス語ではヴェルメイユと呼ばれる、シルバー土台に金メッキ仕上げ加工が施されています。
イースターエッグという、装飾された置物やケース類がメジャーな正教、ロシア方面とアングロサクソン系（イギリス、アメリカ）ではメジャーな卵型ケースですが、
実はイタリアでは卵型チョコしか見られず、置物や装飾品としてのエッグは見かけません。
フランスもイタリアと同様ですが、見つけるのが困難中の困難のイタリアに比べると、多少は装飾系エッグ型のケース等が作られてきたので、時々見付けることはできます。
今回珍しく、フランス骨董市場でエッグ型、しかもシルバー土台の金メッキのヴェルメイユ作品を見つける事ができました。
フランスでロザリオ用に木製や樹脂製のエッグ型ケースは昔からありますが、それの延長線上かもしれません。サイズ的にピルケースというよりどちらかというとロザリオケースかも
しれません。
どことなくオリエンタルな模様と、頂点にタンポポの葉が放射状にデザインされています。
アンティークでよく見られる、アカンサス模様かとも思いましたが綺麗にこのように放射状、そして葉の形状はアカンサスよりタンポポに酷似しています。
開閉はしっかりと、パチンと気持ちよく閉じます。
内側にだけ金メッキが施されてますが磨耗でかなり色が薄くなっています。
開くとヘリの部分にシルバーを証明する刻印（猪の頭）が打たれています。
外側はシルバー独特の黒ずみ（硫化）でいい感じに黒っぽくなっています。
数箇所凹みがありますがそれ以外は問題なし、とても状態がよい品です。
飾っておけるようにエッグを支える土台がついています。
※木粉を樹脂で固めたと思われる軽い素材。


【素材】
　シルバー　金メッキ　土台は木粉樹脂
【重量】
　30.9g
【サイズ】
　 高さ49mm Φ34mm

【備考】　
＊アンティーク、ヴィンテージ、中古品は経年変化による変色、汚れ、染み、傷、歪み、破損等あることがございます。画像をよくご覧頂き、ご判断、ご納得の上でのご購入をお願い致します。

※イースター・エッグ（英語：Easter egg、復活祭の卵）とは、キリスト教における復活祭（イースター）の休日もしくは春を祝うための、特別に飾り付けられた鶏卵。
色とりどりの装飾が施された卵型のエッグチョコなどが街中に並ぶ。市販品は中におもちゃなどが仕込まれており子供達の楽しみのひとつである。
イースターエッグ、卵型の装飾品（シルバー製など）自体を飾る習慣は何故かイタリアではあまり見られず、装飾品としてのイースターエッグはファベルジェのインペリアルエッグ（帝政ロシア・皇帝へ献上された貴金属製で宝石があしらわれた宝飾品）
に代表されるような、正教のロシア
同じキリスト教でもアングロサクソン系（イギリス、アメリカ）の文化となっている。
時々フランスでもエッグ型のケースは見られるがイギリス、アメリカ、ロシアに比べたらその差は歴然としている。
イタリアでエッグ型の装飾品を見つけるのは至難の業である。（エッグチョコはメジャー）