【図柄など解説】
19世紀末〜20世紀初頭のフランスのアンティークの透かし装飾ドーム型小祭壇です。
旅行先や出先などで祈りをささげるための携帯用の小祭壇です。
昔のご婦人は旅行先などに必ずと言っていいほど携帯用の聖像（ケース入り）、折りたたみ式の額入りご絵スタンド等を持っていき旅先で祈りを捧げていました。
教会併設の博物館などにはよく装飾が豪華な聖体顕示台や、聖遺物入れなどが展示されていますがまるでそのミニ版のような懲った造りです。
ドーム頂点には宝珠と十字架、本体全面にレース装飾のような透かし細工と、上部にタッセルが表現されています。
中に納まっているのは奇跡のメダイの絵柄でお馴染み「無原罪の聖母」手を広げた聖母の足元には踏みつけられたヘビ。
聖像の底は無数の星模様、これもまたとても美しいです。
ドーム表面外側も内側も全て真鍮製にゴールドメッキが施されています。土台下に重しで石膏のようなものが詰め込まれています。
本体屋根部分の前正面若干歪みがありますが気になるレベルではありません。
西洋版念持仏ともいえる本品は単なるレアな聖品としての価値だけでなく美術としての価値もおおいにある、文句無しの素晴らしい芸術品です。

【素材】
　真鍮　金メッキ　底に石膏
【重量】
　57.4g
【サイズ】
　127/37mm

【備考】　
＊アンティーク、ヴィンテージ、中古品は経年変化による変色、汚れ、染み、傷、歪み、破損等あることがございます。画像をよくご覧頂き、ご判断、ご納得の上でのご購入をお願い致します。