【図柄など解説】
シルバーのフィリグリー（銀線細工）の小さなケースです。
フィリグリーとはジュエリーの技法のひとつで細いシルバー（あるいは他金属）の線を手で一つ一つ曲げたり巻いたりしたものを枠に丁寧にロー付け（溶接）していくことで、大変手間と時間が掛かります。
すべての工程が熟練工による手作業で、この技法も現代では後継者が少なくなっている為、廃れてきています。
技術的に修理が困難で、一度歪んでしまったり潰れてしまったものは、元の姿に戻すことが難しく、多くのアンティークフィリグリー製品はそのデリケートさ故良い状態で保存されていたものが少なく、損傷が激しいものが多いのが現実です。
フィリグリーはイタリアではFiligranaフィリグラーナと呼ばれ、リグーリア（店主はリグーリア州ジェノヴァ在）、ヴェネト、アブルッツォ、サルデーニャ島が有名な産地です。
こちらは全面が透かしなのでポプリケースにピッタリです。
＊サンタマリアノヴェッラのポプリを入れてみました。
刻印はありませんがこの手のイタリア製フィリグリー作品は大概シルバー800です。
底面に刻印用プレートが剥がれた跡があります。


【素材】
　シルバー800　
【重量】
　8.6g
【サイズ】
　 φ28.5　厚み7.5mm

【備考】　
＊アンティーク、ヴィンテージ、中古品は経年変化による変色、汚れ、染み、傷、歪み、破損等あることがございます。画像をよくご覧頂き、ご判断、ご納得の上でのご購入をお願い致します。