【図柄など解説】
フランスの19世紀末のパウダーケース（プードリエール）です。
バロック時代に人気だった意匠ロカイユ（貝殻装飾）、特に裏面にその特徴が出ています。蓋部分には華麗な薔薇の浮き彫り。
素材はブロンズ製でその上に更にシルバーメッキ、経年によってシルバー独特の黒ずみ（硫化）でとてもいい色合いになっています。
ところどころ磨耗によって地金の色が見え隠れし、更に緑青が出ていてとてもアンティークならではの枯れたいい味わいになっています。
裏面には持ち主のイニシャルを彫る為の空白があります。名前が彫られずに現在まで残りました。
蓋裏面にミラーが取り付けられています。破損欠損無し。とても綺麗な状態で普通に問題なく使えます。
蓋の開閉も問題なく、カチっと気持ちのいい程しっかりと、硬く閉じます。
特筆すべきは専用のパフが残っている事で、しかも普通に使えます。（多少粉が残っています）
パウダーケースとしては非常にミニサイズで、これはシャトレーヌの先端にぶら下げる用に小さく作られたものです。
＊シャトレーヌ　ウエストベルトに差し込むフック部分、飾りパーツや吊り下げた複数のチェーンで構成され、懐中時計や印章、裁縫道具等を腰帯から吊り提げるために18世紀に誕生した
ブルジョア階級昼用装身具です。
プードリエールでミラー損傷なしで残っていて更にシャトレーヌ用にミニサイズというのは非常に貴重です。なかなか見付かるものでもありません。この機会に是非。

【素材】
　ブロンズ　シルバーメッキ　ミラー　パフ
【重量】
　10.3ｇ
【サイズ】
　φ30ｍｍ高さ15ｍｍ

【備考】
＊アンティークですので、経年変化による変色、汚れ、染み、傷、破損等ございます。画像をよくご覧頂き、ご判断、ご納得の上でのご購入をお願い致します。
い致します。
＊希少品につき個数割引対象外です。