19世紀末〜20世紀初頭のジュエリーボックスです。
正面には大天使ミカエル※
背面には知らない人はいない程有名なカトリックの巡礼地、世界遺産でもあるモン・サン・ミシェルの紋章
エナメルが施されています。
(フランス王家のシンボル フルール・ド・リスの下にホタテ)
サイドにブルターニュのシンボルエルミーヌ※
上面にエルミーヌ・プラン※
※ドラゴンを踏みつけ剣を振りかざす大天使ミカエル
中世においてミカエルは兵士の守り手、キリスト教軍の保護者であり、現代のカトリック教会では警官や救急隊員の守護聖人とされ、またフランスの守護聖人ともされています。
フランス語でS.MICHEL ARCHANGE PRIEZ POUR NOUS聖なるミカエルよ我らの為に祈りたまえ と刻まれています。
*モン・サン=ミシェル(Mont Saint-Michel)はフランス西海岸、サン・マロ湾上に浮かぶ小島、及びその上にそびえる修道院
カトリックの巡礼地のひとつであり「西洋の驚異」と称され、1979年には「モン=サン=ミシェルとその湾」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録され、1994年10月にはラムサール条約登録地となった。
このモン・サン・ミシェルを巡っては、現在(行政上属している)のはノルマンディーですが、かつてはブルターニュ(地理的にはコチラの方が近い)のものとされていました。
諸事情により、その後ノルマンディーに帰属することとなり、今でもブルターニュの人々は悔しがっているそうです。
現地ではそれを皮肉って、ブルトン人とノルマン人がモンサンミッシェルと引っ張り合っている絵柄のお土産などが売られています。
フランス人の誇るモン・サン・ミッシェルは、元々は我らブルトン人のものだったー それを示すかのように
エルミーヌと、ブルターニュの紋章「エルミーヌ・プラン」がデザインに組み込まれています。
中のクッションは残っておりしかもとても綺麗で新品のような完璧な状態です。
※(中敷きやクッションが残っていないものの方が多いのクッションが残っているだけでも凄いです。)
ボタンを押しながら開けるスタイルで開閉は問題なし、バチンとしっかり閉じます。
エナメルも綺麗に残っており破損欠損一切なく素晴らしい状態です。
真鍮製 シルバーメッキ シルクサテン 綿 エナメル
63/43/高さ43(ハンドル除く)mm 111.8g
*エルミーヌの歴史〜
〜エルミーヌ、またはオコジョは、14世紀後半にブルターニュ公ジャン4世の紋章の動物となった。
紋章のエルミーヌは後で、教会や城を含む数多くの場所に登場するようになった。
庶民の伝承によると、アンヌ・ド・ブルターニュが自らの宮廷を引き連れ狩猟に出かけたとき、汚い湿原を横切るよりも死を選ぶという白いオコジョを見つけた。
このエピソードは、女公アンヌのモットー"Potius mori quam foedari"(不名誉よりも死を)にインスピレーションを与えたとされる
*エルミーヌ=アーミン(英: Ermine、古仏: 仏: Hermine)は、紋章学においてオコジョ(シロテン)の毛皮を表すティンクチャー。(画像参照)
※エルミーヌ・プラン
BRETAGNE *ブルターニュ ブルターニュ (フランス語: Bretagne)は、フランス北西部にある地域。
かつてはブルターニュ王国、そしてブルターニュ公国という独立国だったが、1532年にフランスに併合され州となった。ブルターニュは6つあるケルト国の1つとみなされている
時には、現在のブルターニュ地域圏と区別する目的で「歴史的なブルターニュ」(Bretagne historique、ブルターニュ・イストリック)と呼ばれることもある〜