【図柄など解説】
クールベ提督を称える絵柄蓋とフルールドリス、裏面はジャンヌダルクの紋章のプードリエール（パウダーケース）

19世紀末から20世紀初頭頃のプードリエール（パウダーケース）です。
蓋にはL'AMIRAL（提督） COUEBET（アメデ・クールベ）
19世紀に活躍したフランスの提督、アメデ・クールベを称えた絵柄です。
裏面にはお馴染み、ジャンヌダルクの紋章。
真鍮製にシルバーメッキ、内側には金メッキが施されています。殆ど使用されなかったのか、内側の金メッキがほぼ当時のまま、磨耗もなく綺麗に残っています。

L'AMIRAL（提督） COUEBET（アメデ・クールベ）

＞アメデ・クールベ（Amédée Courbet, 1827年6月26日 – 1885年6月11日）は、19世紀のフランスの提督。特にアジアで活躍した。ポリテクニシャン（エコール・ポリテクニークの卒業生）である。
クールベは1827年に3人兄弟の末としてアブヴィルで生まれた。クールベが9歳の時父が亡くなった。
1880年から1882年までニューカレドニアの総督を勤めた。1883年にトンキンの海軍部隊の指揮官となった。クールベは皇帝の後継争いで混乱していた阮朝ベトナムの都フエを砲撃し、安南をフランスの保護国とした。
1884年、クールベは在中国フランス軍全てを指揮下に置き（フランス極東艦隊（フランス語版、英語版））、清仏戦争を戦った。クールベは1884年の馬江海戦で清の福建艦隊を破り、福州船政局を破壊した。また、台湾の侵攻と封鎖を行って、澎湖諸島を占領し、台湾北部の基隆を1884年10月1日から1885年7月まで占拠した。
クールベは、清及び黒旗軍との講和を定めた天津条約が結ばれた2日後の1885年6月11日に、台湾で死去した。
台湾北部、基隆の大沙湾は、クールベ率いるフランス軍の上陸地であり、日本統治時代には「クールベー浜」と呼ばれ、海水浴場が開設されていた。

裏面の絵柄は
フランスで絶大な人気を誇る聖ジャンヌダルクの紋章。
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＊【聖ジャンヌダルク】フランス東部に農夫の娘として生まれた。神の啓示を受けたとしてフランス軍に従軍し、イングランドとの百年戦争で重要な戦いに参戦して勝利を収め後のフランス王シャルル7世の戴冠に貢献した。（王より貴族の地位と称号、紋章を与えられた）（当時フランス王家のシンボルそのもののフルールドリスを紋章に、しかも元は平民の娘に紋章として使用許可を与えた事は異例中の異例でありこれは貴族の間でも賛否両論だった）
その後ジャンヌはブルゴーニュ公国軍の捕虜となり、身代金と引き換えにイングランドへ引き渡された。
イングランドと通じていたボーヴェ司教ピエール・コーションによって「不服従と異端」の疑いで異端審問にかけられ、最終的に異端の判決を受けたジャンヌは、19歳で火刑に処せられてその生涯を閉じた。
＊【ジャンヌダルクの列聖】ジャンヌダルクは16世紀にフランスのカトリック同盟の象徴となっていった。1849年にオルレアン大司教に任命されたフェリックス・デュパンルーがジャンヌを大いに賞賛する演説を行った後フランスのみならず
イングランドの耳目も集めた。デュパンルーのジャンヌに対する高い評価と功績の紹介は、1909年4月18日にローマ教皇ピウス10世からのジャンヌの列福となって結実した。
さらに1920年5月6日には、ローマ教皇ベネディクトゥス15世がジャンヌを列聖した。そうしてジャンヌダルクはローマ・カトリック教会におけるもっとも有名な聖人の一人となった。
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真鍮製で表面にはシルバーメッキ、エイジングでアンティークらしい良き風合い、色合いになっています。
内側には金メッキが施されていますが殆ど使用されなかったのか当時のまま、新品のような綺麗な状態で残っています。
開閉に問題なし、バチンとしっかり固く閉じます。
この手のものにしては金属にかなり厚みがあり、ずっしりと重みがあります。
またしっかりと作られており、強度もばっちり。
ピルケースとしてだけでなく、ロザリオを入れるケースとして、またしっかりと閉じるのでパウダーケース、ピルケースにも代用できます。


【素材】
　真鍮　シルバーメッキ　内側に金メッキ
【重量】
　32.8g
【サイズ】
　φ45；厚み17mm

【備考】　
＊アンティーク、ヴィンテージ、中古品は経年変化による変色、汚れ、染み、傷、歪み、破損等あることがございます。画像をよくご覧頂き、ご判断、ご納得の上でのご購入をお願い致します。