【図柄など解説】
1900年代初頭〜前半のダンスカードブックです。
シャトレーンと呼ばれる、当時ドレスの貴婦人の間で大人気だった装身具（ポケットが無いドレスの為に
小道具を持ち歩けるように帯につける今でいうウォレットチェーンのようなもので、先端には沢山のクリップがぶら下がり、様々な物を接続して持ち歩きました）
このシャトレーンに繋げられるようにバチカンがつけられています。
ダンスカードとは舞踏会で気になるお相手、一緒に踊ったお相手の名前や、掛かった曲名などを書き留めるために使用されました。
18世紀には既に登場し、19世紀から第一次世界大戦が始まる前までは、装飾が非常に凝ったもの、銀や金製のもの、宝石をあしらった高級なものまで作られていました。
フランスで大人気の聖人、ジャンヌダルクに、ベルエポック時代に大流行したガーランド（花綱）様式のデザイン。
＊ベルエポック＝フランス語でよき時代（Belle epoque）1910-1914年の5年間を厳密には指します。
とても立体感のあるレリーフで彫りも素晴らしく細かく、表面には聖ジャンヌダルクの横顔、下にREIMSランス
＊【聖ジャンヌダルク】フランス東部に農夫の娘として生まれた。神の啓示を受けたとしてフランス軍に従軍し、イングランドとの百年戦争で重要な戦いに参戦して勝利を収め
後のフランス王シャルル7世の戴冠に貢献した＊－このフランス王の戴冠式が行われた場所がランスです。
裏面は前述のとおり　美しいガーランド（花綱）、当時流行った様式とデザイン。
手帳としての機能性について、当時中にあったメモパッドは残っておりませんでした。代わりにポストイットを入れましたので、お気に入りの便箋などカットしたものを
入れるのもお洒落ですね。
ストッパーとしての鉛筆（あるいは芯ホルダー）も欠損しており、今付けられているのは元の持ち主あるいは後世の人間が代わりにと手作りの鉛筆をつけたのと思われます。
ところどころ歪み、特に全面はかなり凸凹していますが、アンティークとして許容範囲だと思います。
裏面にRoyalと記述、DEPOSEは商標登録を表しています。

【素材】
　真鍮　シルバーメッキ　鉛筆　
【重量】
　14.2g
【サイズ】
　52；38mm（バチカン除く）

【備考】　
＊アンティークですので、経年変化による変色、汚れ、染み、傷、歪み、破損等あることがございます。画像をよくご覧頂き、ご判断、ご納得の上でのご購入をお
＊希少品につき個数割引対象外です。
＊チェーンは撮影小物です。付属品ではありません。