ヨーロッパで実際に使われていたアンティーク・ヴィンテージメダイです。
永い年月を経て味わいのあるお品となっております。

【図柄・刻印・その他解説】
1800年代半ばから後期の非常に古いメダイです。
片面はアッシジの聖フランシスコ。
＊アッシジのフランシスコ（伊　フランチェスコ）は、フランシスコ会の創設者として知られるカトリック修道士。
「裸のキリストに裸でしたがう」ことを求め、悔悛と「神の国」を説いた。中世イタリアにおける最も著名な聖人のひとりであり、カトリック教会と聖公会で崇敬されています。
もう一方は【聖なるフランスの王】こと聖王ルイ。
ルイ9世は、フランス王国カペー朝第9代の国王。ルイ8世とカスティーリャ王アルフォンソ8世の娘ブランシュの子。死後、カトリック教会より列聖されSaint-Louisと呼ばれるようになりました。
（米国の都市、セントルイスの地名の由来）
内政に力を入れ長期の平和を保ったため、彼の治世の間、フランス王国は繁栄した。国内外を問わず、争いを収めるよう努力したためヨーロッパの調停者と呼ばれ、
高潔で敬虔な人格から理想のキリスト教王と評価されています。
敬虔なキリスト教徒としての由縁；
各地に救貧院を作ると共に、自ら貧者に食物を与えたり、その足を洗ったりしました。
人々が気軽に神にかけて誓うのを冒涜と嫌い禁止した。
聖遺物を高額で買取り、それを納める聖堂を作ったり、ほぼ独力で2回の十字軍遠征を行っています。
しかし、政治に宗教の影響を与える事はせず公正に統治しました。
聖アッシジのフランシスコ面は文字が一部磨耗していますが　非常に奥行きを感じさせる秀逸な彫刻が素晴らしく、フランシスはもとより髑髏まで細かく彫りこまれています。
フランス語でSt(Sainte) （磨耗部分はおそらくFrancois）d'Assise　P.P.N（priez pour nous）聖フランシスコ我らが為に祈りたまえ
聖王ルイ面はこちらも一部文字と顔が磨耗していますがこちらもまた素晴らしい彫刻が目を見張ります。
文字はフランス語でsaint louis roi de （ここから磨耗franceーーーEUR du TIERS-ORDRE
フランス語TIERS-ORDREはイタリア語のTerzo ordine、
Terzo ordine regolare di San Francesco略してTOF、フランシスコ会第三会（在俗会）を意味します。
＊フランシスコ会とは（ラテン語: Ordo Fratrum Minorum、英語: Order of Friars Minor）またはフランチェスコ会（フランチェスコかい）は、13世紀のイタリアで、
アッシジのフランチェスコによってはじめられたカトリック教会の修道会の総称であり、広義には第一会（男子修道会）、第二会（女子修道会）、第三会（在俗会）を含む。＊
13世紀前葉に活動した聖人アッシジのフランチェスコは、男子修道会である第一会、女子修道会である第二会、在俗信者の会である第三会をそれぞれ創設しました。
第三会（在世フランシスコ会）が創設されたのは1221年頃で、世俗にありながら、托鉢修道士や修道女と同じ理念にしたがい、同じ誓願を立てたいと望む信徒のために
つくられた団体で、「律修会」「修道女会」「在世会」から成るこの会は、1447年、教皇ニコラウス5世の許可を受けています。
フランシスコ会第三会会員の証、記念品として作られたと思われるメダイです。＊当店で以前扱ったフランシスコ会第三会記念品のバッジhttp://labarum.ocnk.net/product/1827
歴史的価値、宗教背景価値のあるメダイ、探そうと思ってもなかなか見付かりません。特にこのような素晴らしいアッシジの聖フランシスコメダイというだけで人気が高く高額で取引されており
更にラバルム店主も始めて目にした聖王ルイ、さらにしかもフランシスコ会第三会記念品と、多くの意味で価値があります。是非この機会お見逃しなく。

【素材】
　真鍮　
【重量】
　13.2g
【サイズ】
　41；30mm（バチカン除く）

【備考】　
＊アンティークですので、経年変化による変色、汚れ、染み、傷、歪み、破損等あることがございます。画像をよくご覧頂き、ご判断、ご納得の上でのご購入をお願い致します。
＊希少品につき個数割引対象外です。