ヨーロッパで実際に使われていたアンティーク・ヴィンテージ品です。
永い年月を経て味わいのあるお品となっております。

【図柄など解説】
1900年代初頭〜前半のダンスカードブックです。
ダンスカードとは舞踏会で気になるお相手、一緒に踊ったお相手の名前や、掛かった曲名などを書き留めるために使用されました。
18世紀には既に登場し、19世紀から第一次世界大戦が始まる前までは、装飾が非常に凝ったもの、銀や金製のもの、宝石をあしらった高級なものまで作られていました。
美しいアールヌーヴォー調のの装飾の真鍮の上にシルバー色金属メッキが施されており、経年によってシルバーは黒ずみ（硫化）、ところどころ磨耗によって地金の真鍮が覗きとても良い風合いです。
柄は表面左側にジェノヴァの聖地の有名な絵柄　守護の聖母；（しゅごのせいぼ、イタリア語 : Nostra Signora della Guardia）1490年8月29日に
農夫ベネデット・パレートがイタリアのチェラーネジ・フィゴーニャ山で受けた聖母の出現。聖母はこのフィゴーニャ山に礼拝堂を作るよう、パレードに依頼し、その後出来上がった礼拝堂は巡礼者が絶えず、バシリカ級の聖堂に拡大されました。
そのメダイと、アザミの絵柄；アザミの意味するところ＝イエスが磔になった十字架から聖母が釘を引き抜いて埋めたところ、そこからアザミが生えたと言われ、聖なる花として尊重されるようになりました。
裏面には雛菊、聖母の涙から生まれた、復活祭の時期に咲く小さな花、など　聖母の象徴、純粋、無垢などの花言葉がある花の柄が彫りこまれています。
手帳としての機能性は損なわれておらず、鉛筆自体がストッパーになっており、抜くと勢いよく開きます。バネ性が利いています。＊動画参照＊
https://www.youtube.com/watch?v=43OzzDbm_ys
本来は中に切り取り線が入ったメモが収まっているものですが、欠損しています。画像の中身は現行品の付箋です。
当店でのダンスカードの扱いは2個目ですが、キリスト教モチーフの柄のものとしては初の出品になります。

【素材】
　真鍮　シルバーメッキ　鉛筆　
【重量】
　37.4g
【サイズ】
　（バチカン除く）74：47：厚み7mm

【備考】　
＊アンティークですので、経年変化による変色、汚れ、染み、傷、歪み、破損等あることがございます。画像をよくご覧頂き、ご判断、ご納得の上でのご購入をお願い致します。
＊希少品につき個数割引対象外です。