ヨーロッパで実際に使われていたアンティーク・ヴィンテージ品です。
永い年月を経て味わいのあるお品となっております。

【図柄など解説】
フランスの1900年代初頭ピルケースです。
バロック時代に人気だった意匠ロカイユ（貝殻装飾）、貝殻のようなデザインの立体的な模様が全体的に施され、底面まで手が込んだ意匠です。
素材はブロンズ製でその上に更にシルバーメッキ、経年によってシルバー独特の黒ずみ（硫化）でとてもいい色合いになっています。
ところどころ磨耗によって地金の色が見え隠れしてそれもまたいい味わいです。
蓋のトップにはロレーヌ地方のシンボルのアザミとロレーヌ十字。
＊「ロレーヌ十字とアザミ」
フランスのロレーヌ地方でも、ロレーヌ十字やアザミの花は、ナンシー市の紋章にもなっています。
このフランス東部にあるロレーヌ地方の首都ナンシーといえば、かつてガレやドームなどが興したアールヌーボーの
中心地でもありました。
アザミ、そして横棒が2本のロレーヌ十字のいずれもこの地方のシンボルとして、数多くの作品のモチーフになっています。
ケース内側にはゴールドメッキが施されおりとてもゴージャス。
蓋裏面にミラーが取り付けられ境を捻った角線で囲むという手の込みようです。
ミラー一部端にやや欠けがあるもののほぼきれいな状態で残っており、さらに全体の状態もこの時代のものにしてはとても良く、素晴らしい品です。
蓋の開閉も問題なく、カチっと気持ちのいい程しっかりと、硬く閉じますので、実際にピルケース、小物ケースとしてお使い頂けます。
厚めの地金で更にミラーが付いているため、かなりずっしりと重く、心地の良い重さです。

【素材】
　ブロンズ　シルバーメッキ　ゴールドメッキ　ミラー　
【重量】
　40.9ｇ
【サイズ】
　52：52ｍｍ高さ29ｍｍ

【備考】
＊アンティークですので、経年変化による変色、汚れ、染み、傷、破損等ございます。画像をよくご覧頂き、ご判断、ご納得の上でのご購入をお願い致します。
い致します。