ヨーロッパで実際に使われていたアンティーク・ヴィンテージ聖品です。
永い年月を経て味わいのあるお品となっております。

【図柄・刻印・フレーズ解説】
聖職者のために作られた特殊な聖油入れです。
「聖油」〜キリスト教会で，祭式のために用いる祝別された純粋のオリーブ油。塗油は古来病気の治療，予防，霊肉の強壮に効能あり，恩恵分与の表徴とみなされた。
聖油入れの用途、表示には3種類あります。

- CAT (olio dei catecumeni)洗礼式
- INF (olio per l'unzione degli infermi)傷病者用
- CHR (sacro crisma per la confermazione).堅信式

蓋の部分の記述INF（手彫り）とありますので、傷病者用香油を入れるための容器です。
上記の三種はそれぞれ別々の容器に入れられる場合がありますが、2種だけ、2本連結した形状の聖油入れタイプや、あるいはこの品のようにオールラウンドで使う用に1本のみ、と様々です。
永の病床にある人の今際の際に聖職者を呼びますが、その際に聖職者が対象者に聖油を使用します、その聖油を入れる為の容器です。
フタの部分にあるINFとは、INFERMIインフェルミ(病床にある、寝たきり、病人などの意味）の意味が彫られています。
一般の人が使用するようなものではありません、あくまでも聖職者が使うものなので、たとえ現行品でもやたら出回っているような類のものではなく
更にヴィンテージとなるとかなりレアものです。
本品は幸運にも比較的安価で入手できた品です。
保存状態についてはいたって良好です。
蝶番と開閉に問題無し、ただ閉めた際に気持ち浮きます（数ミリ）
パチンとしっかり閉じます。
内側に更にアルミ製の容器を内蔵しているタイプです。（2重）以前扱った品はこれがガラス容器でした。アルミ版は初です。
頂上のクロスが若干ねじれあり
真鍮製で表面にシルバー色の金属メッキが施されており、特に側面がかなり磨耗しています。
聖油入れ自体がレア骨董として高額で取引されており、入手も困難な品です。是非この機会お見逃しなく。

【素材】
　真鍮　シルバー色金属メッキ　
【重量】
　50.9g
【サイズ】
　高さ69mm 最大幅φ35mm

【備考】
＊アンティークですので、経年変化による変色、汚れ、染み、傷、破損等ございます。画像をよくご覧頂き、ご判断、ご納得の上でのご購入をお願い致します。
＊希少品につき個数割引対象外です。