ヨーロッパで実際に使われていたアンティーク・ヴィンテージ品です。
永い年月を経て味わいのあるお品となっております。

【図柄など解説】
イタリアの有名老舗ジュエリーブランド（ジャンマリア　ブッチェラッティ）の宝飾品などでよく使われている彫金技法、Ｉｎｃｉｓｉｏｎｅインチヂオーネ（洋彫り）と呼ばれる、
金属に直接専門用具を使って手彫りしていく技法が施された古いパウダーケースです。
イタリアでは特にシルバー製品等にこの技術が好まれ、またこの技法は海外でも有名で、Firenzeなどの宝飾工房や学校に海外からもこの技法を学びにくるほど
高い技術がイタリアにおいて現代まで受け継がれてきました。
本品はそのインチチヂオーネ技法で非常に美しく精巧な模様が彫りこまれた、パウダーケースです。
植物模様が彫りこまれていますが、よく見ると中央が植物でありながら火を吐くグリフォンになっています。
グリフォンとは鷲（あるいは鷹）の翼と上半身、ライオンの下半身をもつ伝説上の生物で、紋章学では、グリフォンは黄金を発見し守るという言い伝えから、「知識」を
象徴する図像として用いられ、また、鳥の王・獣の王が合体しているため、「王家」の象徴としてももてはやされました。
グリフォンはここジェノヴァの紋章で使われていますし、他でも紋章で好んで使われている意匠です。
他にもシガレットケース、ロザリオケース、大変に時間と手間が掛かる技術のため、ジュエリーの他、メダイ類、小さめのボックス類などに特に施されていることが多いです。
シルバー800製で、内側底中央部分にシルバー800であることを証明する800の刻印が打たれています。
ところどころ歪みと、蓋部分が微妙にやや凹んでいます。
開閉問題なし、バチンと気持ちよく硬く閉まりますので使用にも問題ありません。
本来はパウダーケースですが、昔のもののため現代人からするとパウダーケースとしてはやや小さすぎる感が否めませんが、使用は可能です。
ロザリオを収めたり、ピルケースとして薬を入れて携帯するのもお洒落でよいかもしれません。

【素材】
　シルバー800　（刻印あり）
【重量】
　26.0ｇ
【サイズ】
55：53厚み15mm

【備考】
＊アンティークですので、経年変化による変色、汚れ、染み、傷、破損等ございます。画像をよくご覧頂き、ご判断、ご納得の上でのご購入をお願い致します。
い致します。
＊希少品につき各種割引対象外です。