【イタリア製ヴィンテージシルバー800ミニチュアねずみB】【死を運ぶ使者】【メメントモリ】イタリア・アンティーク&ヴィンテージ品 [al1834]

【イタリア製ヴィンテージシルバー800ミニチュアねずみB】【死を運ぶ使者】【メメントモリ】イタリア・アンティーク&ヴィンテージ品 [al1834]

販売価格: 12,800(税込)

商品詳細

【図柄など解説】
シルバー製のミニチュアのネズミです。
イタリアではシルバー製の食器、調度品、額縁、置物、ジュエリー等、シルバー製品のみを扱うArgenteria(アルジェンテリーア、アルジェントはシルバーの意)という
ジャンルの店がいたるところにあります。
シルバー製品はとてもイタリア人(欧州人)に愛されており、また折々の機会にギフトとしてシルバー製品を送る風習が昔からあるため、単なる趣味嗜好を超えた、
もはや必需品でもあります。
本品はそのようなシルバー製品天国イタリアで作られた置物のひとつで、非常に細やかな表現、彫りがされています。
シルバーの品位800を意味する800の刻印あり。
シルバーミニチュアアニマルの多くがイタリア、特にアレッツオで作られてきましたが、国外に大量に流出したのか、意外にイタリア国内ではあまり見付からず、
良いものはイギリスのアンティーク市場に多く出回っています。
シルバー800で品位を示す800刻印が尻尾裏に打たれています。生産地刻印のAR(AREZZOアレッツオ)も打たれています。
状態はとても良い状態です。シルバーの黒ずみ(硫化)でいい塩梅、色合いになっています。

【ネズミは不吉な象徴?】
中世のヨーロッパではネズミは不吉な象徴であり、ペストなどの伝染病を運んでくると考えられていました(実際にペストを媒介した)「ゾウはネズミが天敵」と信じられていた(ネズミはゾウの長い鼻に潜り込んで窒息死させると言われていた)。これは単なる迷信などではなく、ネズミは自分より体の大きなものであっても襲うことがあるためで、人間の乳児や病人などはネズミに齧られてしまう事が多々ありました。飢饉などで動けなくなり周囲も看病をできなかった弱った人間がネズミにかじられて指を失った事例などは世界中にあります。
ネズミが病原菌を媒介した「ペスト」は、14世紀には「黒死病」と呼ばれ、推計5,000万人もの命が奪われています。 そのうち半数はアジア、アフリカの、残りの半数はヨーロッパの死亡者で、当時の世界人口の1/4が命を落としました。
ネズミはまさに不吉な象徴、不幸を呼ぶ汚らわしい生きものとして、古今東西、今も昔も多くの人間から嫌われていました。
Memento moriメメント・モリ=死を想え、からの、それを表現した絵画などをVanitas(ヴァニタス)と呼びますが、そこでは死の象徴として当然人骨(多くは頭蓋骨)と、時折この「死を運ぶ使者」ことネズミも描かれていることがあります。
死を彷彿とさせる、まるで悪魔の手先とも思われてそうなこのネズミ、ペットなどに改良されたりして愛でられるようになったり、またネズミを主人公にしたストーリーなどの登場から
ようやくネズミは忌まわしき死の死者、というイメージからの脱却を図れましたが、それも比較的現代の話で
そして今も人類の殆どから嫌悪されているという ある意味気の毒な生きものでもあります。


【素材】
 シルバー800 800刻印あり(尻尾裏に800刻印)
【重量】
 5.2g
【サイズ】
 35/8mm

【備考】 
*アンティーク、ヴィンテージ、中古品は経年変化による変色、汚れ、染み、傷、歪み、破損等あることがございます。画像をよくご覧頂き、ご判断、ご納得の上でのご購入をお願い致します。

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