【図柄など解説】
フランスの19世紀末のミニパウダーケース（プードリエール）です。ベルエポック、古きよき時代に大流行したガーランド（花綱）様式のデザイン。
彫り、装飾が特に素晴らしいこのケース、凄いのは中央にフランス王ルイ12世紋章の王冠をかぶったヤマアラシ。
ルイ12世（Louis XII, 1462年6月27日 - 1515年1月1日）ヴァロワ朝第8代のフランス王（在位：1498年 - 1515年）。シャルル5世の曾孫。「民衆の父」と呼ばれた。
ブロワ城＊の主（出生も同城）
＊ブロワ城はフランスのロワール渓谷、ロワール＝エ＝シェール県にある城。歴代フランス王の幾人かが住居とし、またジャンヌ・ダルクが1429年、オルレアンからイギリス人に向けて軍を出発させる前に、
ランスの大司教から祝福を受けた場所でもある。
ブロワ城に纏わる4つの紋章の関係性；
【王冠とヤマアラシ　王冠とオコジョ（エルミーヌ）】　王冠とヤマアラシの紋章はルイ12世の紋章　当店でも度々登場するブルターニュ公国の紋章エルミーヌはルイ12世の王妃アンヌ・ド・ブルターニュの紋章
ブルターニュ公国の紋章、ルイ12世王妃アンヌ・ド・ブルターニュの紋章「エルミーヌ」に関する品
http://labarum.ocnk.net/product-list?keyword=%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%8C&Submit=%E6%A4%9C%E7%B4%A2
【王冠とサラマンダー　王冠と白鳥】　王冠とサラマンダーの紋章はフランソワ1世の紋章　で、こちらも何度か出品しました。
フランソワ1世の紋章「王冠とサラマンダー」に関する品　http://labarum.ocnk.net/product/1983　http://labarum.ocnk.net/product/1659
王冠と白鳥はフランソワ1世の王妃クロード・ドゥ・フランスの紋章です。
いずれもブロワ城の主とその王妃たちの紋章です。
これらの紋章については紋章学に詳しくていらっしゃる顧客様より、ブロワ城繋がりの紋章アイテムをリクエストを頂いた折に教えて頂きました。
これを機に見つけた、2個目の「ルイ12世紋章ヤマアラシ」アンティークアイテムです。（一個目はピュータートレイ　http://labarum.ocnk.net/product/2328）
この4つの紋章に関連するアンティークで見つける困難度を表現すると　王冠白鳥＞王冠ヤマアラシ＞＞＞越えられない壁＞王冠サラマンダー＞エルミーヌ　　です。

今回同時にご紹介するアンヌ・ド・ブルターニュの紋章エルミーヌ手鏡2点　(http://labarum.ocnk.net/product/2347)(http://labarum.ocnk.net/product/2348)

エルミーヌ紋章アイテムお持ちの方は彼女の夫ルイ12世の紋章ものも、持ってみるのも面白いと思います。夫婦コラボ。
素材はブロンズ製でその上に更にシルバーメッキ、経年によってシルバー独特の黒ずみ（硫化）でとてもいい色合いになっています。
蓋裏面にミラーが取り付けられています。破損欠損無し。とても綺麗な状態で普通に問題なく使えます。
蓋の開閉も問題なく、カチっと気持ちのいい程しっかりと、硬く閉じます。
内側には金鍍金が施されています。殆ど使用さらず大切に保存されていたのか、磨耗等なくとても綺麗な状態です。
バチカンがついていますがこれはシャトレーヌの先端にぶら下げる用につけられたものです。
＊シャトレーヌ　ウエストベルトに差し込むフック部分、飾りパーツや吊り下げた複数のチェーンで構成され、懐中時計や印章、裁縫道具等を腰帯から吊り提げるために18世紀に誕生した
ブルジョア階級昼用装身具です。
プードリエールでミラー損傷なしで残っており更にシャトレーヌ用バチカン付き、そして何よりガーランド様式でルイ12世紋章王冠とヤマアラシ図柄、という
博物館級、歴史的価値も非常に高いアンティークです。なかなか見付かるものでもありません。この機会に是非。

【素材】
　ブロンズ　シルバーメッキ　金鍍金　ミラー
【重量】
　19.8ｇ
【サイズ】
　50；42ｍｍ（バチカン除く）

【備考】
＊アンティークですので、経年変化による変色、汚れ、染み、傷、破損等ございます。画像をよくご覧頂き、ご判断、ご納得の上でのご購入をお願い致します。
い致します。
＊希少品につき個数割引対象外です。