ヨーロッパで実際に使われていたアンティーク・ヴィンテージ聖品です。
永い年月を経て味わいのあるお品となっております。

【図柄・刻印・その他解説】
イタリア語でレリクイア、フランス語でルリケール、聖遺物です。
＊以前取り扱ったルリケール　http://labarum.ocnk.net/product/2135
シルバー製で（サイドにシルバー刻印とメーカーズマーク）表面の蓋を外すと中に紙で包まれた聖遺物（内容不明）が収まっており、バチカン承認の封蝋がおされています。
＊封蝋のシーリングスタンプのマークが、イタリアの聖遺物に使われてる封蝋に使われるシーリングスタンプのいくつかの種類の一つで
割と同じ意匠を度々目にします。
聖遺物発行にあたってバチカン関係の承認が必要ですがそれ関連の印が押されています。（形は何種類かあります）
裏側は覗き窓になっており、中に納まった聖遺物のもとのご本人の聖人の御名前が書かれた紙切れと飾りが収まっています（ずれて中に落ちている状態）
S.JOSEPHI SPZ 聖ヨセフ何某という徳の高い聖人かあるいは司祭、修道士などのものと思われます（調べましたが由来はわかりませんでした）
キリストの育ての父聖ヨセフから名前をもらった、同名の男性はイタリアやフランスで本当に多く　イタリア=GIUSEPPE フランス=JOSEPH
同名の司祭や修道士は沢山おりますので、そういった、同名の聖人あるいは聖職者の聖遺物と思われます。
表面の彫りが素晴らしく、聖母の表情もしっかりくっきりと残っています。聖母の背後に後光、聖母頭上に精霊のハト、足元にはヘビ（奇跡のメダイでお馴染みのモチーフ）
また左右には清純、純粋、聖母の象徴である聖花の百合が配置されています。
裏面の覗き窓は樹脂板が嵌めこまれており、縁のデザインがこれまた美しいです。
シルバー独特の黒ずみ（硫化）でアンティークシルバーらしい、いい塩梅の色合いになっています。
全体的に歪み、キズ、欠けなどありますが、この時代のシルバー製ルリケールとしては非常に良い状態です（通常のものと比較して）
本品はイタリアピエモンテ州アレッサンドリア県オヴァダの蚤の市で買い付けました。（前述のルリケールと同じ蚤の市にて）
この手のルリケールは非常に高額で取引されており、海外オークションでも高額すぎて（桁が違います）商品として仕入れるにはクラスが違いすぎて今まで入手することができませんでしたが、
前回のルリケールと、本品と、まさに蚤の市の奇跡、当店で値段が付けれる仕入れ値で入手することができての出品です。
今後似たようなものをリクエスト頂いても価格はゆうに倍以上になります、それほど高額、高級骨董として、欧州でもかなり高嶺の花です＞ルリケール
お探しの方は是非この機会お見逃し無く...

【素材】
　シルバー　布　聖遺物　　封蝋　　紙
【重量】
　6.6g
【サイズ】
　37；28；厚12mm（バチカン除く）

【備考】
＊アンティークですので、経年変化による変色、汚れ、染み、傷、歪み、破損等あることがございます。画像をよくご覧頂き、ご判断、ご納得の上でのご購入をお願い致します　
＊希少品につき個数割引対象外です。