ヨーロッパで実際に使われていたアンティーク・ヴィンテージ品です。
永い年月を経て味わいのあるお品となっております。

【図柄など解説】
シルバー製のミニチュア生き物シリーズ、カタツムリです。
イタリア製シルバーミニチュアの多くを産出してきたイタリアのアレッツオは日本における山梨県甲府市のような土地で昔から沢山のジュエリーメーカーや工房があります。
イタリアではシルバー製の食器、調度品、額縁、置物、ジュエリー等、シルバー製品のみを扱うArgenteria（アルジェンテリーア、アルジェントはシルバーの意）という
ジャンルの店がいたるところにあります。
シルバー製品はとてもイタリア人（欧州人）に愛されており、また折々の機会にギフトとしてシルバー製品を送る風習が昔からあるため、単なる趣味嗜好を超えた、
もはや必需品でもあります。
本品はそのようなシルバー製品天国イタリアで作られた置物のひとつで、非常に細やかな表現、彫りがされています。
西洋ではルネサンス時代、カタツムリが露によって受精すると信じられ、マリアの聖なる受胎は大地が慈雨の恵みをえて肥沃となることから、カタツムリ＝聖母マリアを表象するとされました。
一方、日本ではカタツムリは古来から神聖な生き物とされ、長命・幸運・幸福・慶びのシンボルとされてきました。
このように和洋問わず神聖で縁起のよい生き物とされてきたからでしょうか、西洋でも日本でも昔からカタツムリモチーフの置物やジュエリーが沢山作られてきました。
ぬらぬらと、うねうねと、動きのある、今にも動き出しそうなリアルなカタツムリ。
どこをとっても繊細で美しく凝っており、現代の低コスト大量生産品には無い格や質の高さを実感できます。
本来なら口がある部分にシルバーの品位800を意味する800の刻印、アレッツオで作られた事を証明するARの刻印があります。（遠めに見ると口の穴に見えます、気が利いています）
シルバーミニチュアの多くがこのアレッツオで作られてきましたが、国外に大量に流出したのか、意外にイタリア国内ではあまり見付からず、
良いものはイギリスのアンティーク市場に多く出回っています。
本品はイタリアはボローニャの骨董商から買い付けた品です。

【素材】
　シルバー800　800刻印あり　アレッツオ製AR刻印あり　
【重量】
　13.5g
【サイズ】
　高さ12；36mm

【備考】　
＊アンティークですので、経年変化による変色、汚れ、染み、傷、歪み、破損等あることがございます。画像をよくご覧頂き、ご判断、ご納得の上でのご購入をお願い致します。